屋久島までの行き方や交通アクセス方法はいくつかあるので旅行の計画を立てるにあたって悩むことが多いと思います。
利用する交通機関によって旅行料金や移動時間が変わってきますので、ご自分の予算や旅行スケジュールに合わせて交通手段を選択してください。
屋久島までの各アクセス方法と屋久島から出航している各フェリーをまとめてあります。
初めて屋久島までお越しいただく方にもわかりやすいように情報をまとめましたので屋久島旅行を計画される際の参考になさってください。
目次
まずは、屋久島ってどこにあるの?
屋久島は、1993年12月に日本で初めて「世界自然遺産」に登録された島です。
ジブリ映画『もののけ姫』でも有名なので、名前は聞いたことのあるものの、実際にどこにあるか知らない方が多いと思います。
屋久島は鹿児島県の離島で、九州最南端の大隅半島佐多岬から南西に約60kmのところにあります。
本州よりも沖縄のほうが近いと思われがちなのですが、沖縄本島から500km以上離れています。
島の面積は504.29km²で、東京23区の面積(627.6 km²)や淡路島の面積(592.55km²)より小さいくらいの大きさです。
縄文杉や白谷雲水峡、日本百名山でもある宮之浦岳があることで有名ですが、それだけにとどまらないおおきな魅力のあふれる島です。
屋久島までのアクセス方法は大きく分けて3つ
屋久島までの移動手段は、大きく分けると3つの方法があります。
- 飛行機を利用する。(屋久島空港⇔鹿児島空港、屋久島空港⇔福岡空港、屋久島空港⇔大阪 伊丹空港)
- 高速船を利用する。(高速船トッピー・ロケット〈鹿児島本港南ふ頭⇔屋久島 宮之浦港、安房港〉)
- フェリーを利用する。(フェリー屋久島Ⅱ 〈鹿児島本港南ふ頭⇔屋久島 宮之浦港〉、フェリーはいびすかす 〈鹿児島 谷山港⇔種子島 西之表港⇔屋久島⇔屋久島 宮之浦港〉、フェリー波之上,フェリーあけぼの〈沖縄・奄美群島の各港⇒屋久島 宮之浦新港※上り便のみ運行〉)
移動運賃の料金の安さとしては、
フェリー>高速船>飛行機
ですが、
移動時間の速さは、
飛行機>高速船>フェリー
です。
それぞれの交通機関に特徴がありますので、お好みの移動手段を選んで屋久島までお越しください。
福岡空港と大阪 伊丹空港からは直行便がありますが、そのほかの直行便はありません。
東京や関東圏、名古屋、関西圏などその他の地域にお住いの方は、まず鹿児島まで飛行機や新幹線などでお越しいただく必要があります。
鹿児島まで到着後、ご自身の予算や移動にかかる時間を加味して屋久島までの交通手段をお選びください。
①飛行機を利用して屋久島へ
鹿児島空港から屋久島空港まで飛行機を使って移動します。
鹿児島から屋久島までの移動時間は40分ほどなので、移動時間を一番短くできる手段です。
屋久島空港は、屋久島内の中で宿の多い地域の宮之浦地区と安房地区のちょうど真ん中に位置した場所にあります。
また、福岡空港と大阪 伊丹空港は1日1便ずつ屋久島までの直行便が運航しています。
屋久島まで移動する方法としては値段がいちばん割高とはなります。
運賃を安くあげたい場合はJALグループの早期割引運賃「先得」の利用がおすすめです。
屋久島旅行の日程が決まっている場合は、お早めに航空券の予約をすることをお勧めします。
屋久島空港発着後は空港と飛行機までは歩いて移動します。
運航している航空機は、座席数48席と70席がある2種のコンパクトなプロペラ機が使われています。
鹿児島空港⇔屋久島空港
所要時間 40分
通常運賃 片道 14,350円
福岡空港⇔屋久島空港
所要時間 1時間10分
通常運賃 片道 24,410円
大阪 伊丹空港⇔屋久島空港
所要時間 1時間45分
通常運賃 片道 35,810円
②高速船を利用して屋久島へ
鹿児島本港南ふ頭から屋久島まで高速船を利用して移動します。
屋久島までの移動時間は、利用する便にもよりますが2時間30分ほどです。
運賃は、
片道 大人11,600円、小児5,800円
往復 大人21,100円、小児10,550円
※小学生は大人運賃の半額。小学生以下は、座席を使用しない場合、大人1人につき小児1人無料。座席を使用する場合、大人運賃の半額。
※2週間以上前からの往復予約は割引制度があります。
早割14往復 運賃 大人15,900円、小児7,950円
予約受付は乗船日の2か月前の同一日、午前8:30からです。
利用する便によって到着する港が変わり、北部の宮之浦港と南部の安房港の2つに寄港します。
また、指宿を経由して運航する便もありますので屋久島と合わせて指宿観光をお考えの方にはそちらを使っていただくと便利です。
鹿児島空港~鹿児島本港の移動はリムジンバスかタクシーで
飛行機や新幹線などを使って鹿児島まで移動する場合は鹿児島本港までの移動に時間がかかります。
(鹿児島空港から連絡リムジンバスで1時間、鹿児島中央駅からバス・タクシーで15分)
運賃や時刻表はこちらをご確認ください。
鹿児島交通
南国交通株式会社
③フェリーを利用して屋久島へ
鹿児島の各港から屋久島までフェリーを利用して移動します。
一般的に屋久島旅行の方が使う船は、フェリー屋久島Ⅱとフェリーはいびすかすの2つあり、どちらも車両の積み込みが可能です。
出航する港と時間がそれぞれ違いますので、間違えないように注意してください。
屋久島までの運賃としてはいちばん安い方法ですが、その分移動時間がかかります。
旅行日程にゆとりがある方にはおすすめの交通手段です。
フェリー屋久島Ⅱ
乗り場は鹿児島本港南ふ頭。高速船乗り場の近くです。屋久島の宮之浦港に到着します。
鹿児島発 8:30 → 屋久島着 12:30
屋久島発 13:30 → 鹿児島着 17:40
所要時間は4時間ほど。
運賃は、
2等料金
片道 大人5,200円、小児2,600円
往復 大人9,900円、小児5,000円
1等料金
片道 大人6,500円、小児3,200円
往復 大人12,000円、小児5,900円
各種割引や車両運賃等はこちらをご確認ください。
フェリーはいびすかす
乗り場は鹿児島谷山港。鹿児島本港南ふ頭から車で40分ほどかかります。
フェリー屋久島Ⅱとは乗り場が違いますので、間違えないように注意してください。
このフェリーが特殊なのが、出港日に種子島の西之表港へ寄港して、種子島へ1泊後の翌朝に屋久島へ到着することです。
鹿児島発 18:00 → 種子島着 21:40 → 種子島発 翌朝5:00 → 屋久島着 7:00
屋久島発 8:10 → 種子島着 10:10 → 種子島発 11:00 → 鹿児島着 14:40
屋久島までの利用者は船内の客室で1泊することになります。
カップラーメンと飲み物の自動販売機はありますが、売店はありません。
種子島寄港中に船から降りることもできませんので、夜のお食事の準備は事前に済ませましょう。
運賃は、
片道 大人3,900円、小児2,000円
往復 大人7,800円、小児3,900円
各種割引や車両運賃等はこちらをご確認ください。
※発着港谷山港から鹿児島市内(中央駅、天文館等)間の接続バスが運行しています。谷山港まで移動手段のない方はバスをご利用ください。
鹿児島市内~七ツ島1丁目行き(5番線 卸本町・七ツ島1丁目線)バス時刻
金生町発(15:41)→中央駅発(15:48)→谷山港着(16:34)
谷山港→鹿児島市内行きバス時刻
谷山港発(15:16)→中央駅着(16:02)→金生町着(16:09)
フェリー太陽Ⅱ
屋久島観光の方にとってあまり一般的な方法ではないのですが、屋久島と種子島を結ぶフェリーを使っての屋久島入りも可能です。
また、屋久島のお隣の火山島、口永良部島までもこのフェリーで行くことができます。
運賃は、
片道 大人(12歳以上)1,460円、小児(6歳以上12歳未満)730円
種子島 島間港→屋久島 宮之浦港の所要時間は1時間5分です。
出航時間は偶数日と奇数日で違います。
運行時間や車両運賃等はこちらをご確認ください。
東京・関東圏から屋久島までの移動手段まとめ
屋久島までお越しいただく観光客の割合は圧倒的に関東圏(東京、千葉、埼玉、神奈川、群馬、栃木、茨城、山梨)からのお客様が多いです。
特に利用者が多い東京・関東圏からの移動手段、アクセス方法をまとめてみました。
一般的な移動方法としては、空路(飛行機の乗り継ぎ)と陸路(新幹線+高速船orフェリー)があります。
空路を使う場合は羽田空港や成田空港からの屋久島空港までの直行便はありませんので、①鹿児島空港経由、②直行便のある大阪伊丹空港、福岡空港を経由する2つの方法があります。
①の鹿児島空港経由で屋久島までお越しいただく場合は、鹿児島空港→屋久島空港の1便目(8:45発→9:25着)を使うと午前中に屋久島入りできますので、移動日も屋久島観光に時間を使えます。
屋久島入りしてからそのまま、人気コースの白谷雲水峡やヤクスギランドなどのトレッキングや登山も十分可能です。
②の伊丹空港・福岡空港⇔屋久島空港はそれぞれ1日1便ずつの運航です。
伊丹空港11:20発→13:05着 福岡空港 13:00発→14:10着
それぞれの空港を経由する場合は、乗り換え便の時間にお気をつけください。
羽田・成田空港と各空港(鹿児島、伊丹、福岡)間の就航航空会社は以下の通りです。
- 羽田空港⇔鹿児島空港 JAL、ANA、スカイマーク、ソラシドエア
- 成田空港⇔鹿児島空港 JAL、ピーチ、ジェットスター
- 羽田空港⇔伊丹空港 JAL、ANA
- 成田空港⇔伊丹空港 JAL
- 羽田空港⇔福岡空港 JAL、ANA、スカイマーク、スターフライヤー
- 成田空港⇔福岡空港 JAL、ピーチ、ジェットスター
屋久島航路(鹿児島空港⇔屋久島空港、伊丹空港⇔屋久島空港、福岡空港⇔屋久島空港)は、日本航空グループの日本エアコミューターJACが運航しているので、JAL系列で航空会社を合わせると、当日の乗り継ぎがスムーズで便利なのでおすすめです。
また、LCCも就航している区間がありますので、旅費を安くあげたい場合にはそちらを使うのも手です。
陸路を使う場合は東京駅などから新幹線《(東京駅⇔鹿児島中央駅)移動時間 約7時間、料金29,360円》を使い鹿児島中央駅までお越しいただき、鹿児島港まで移動し、高速船もしくはフェリーを使って屋久島入りする方法もあります。
沖縄や奄美大島などからも屋久島へ行けるようになりました。
鹿児島(新港)~奄美大島(名瀬港)~徳之島(亀徳港)~沖永良部島(和泊港)~与論島(与論港)~沖縄本島(本部港、那覇港)を結ぶ、マルエーフェリーの「フェリー波之上」と「フェリーあけぼの」が屋久島に寄港することになりました。
ただし、寄港には条件があり、
沖縄本島と奄美群島の各港を毎週金曜日に出航する上り便のみの運行です。
鹿児島新港からの下り便は寄港しませんので注意してください。
乗船は完全予約制です。
事前予約1名様以上で屋久島寄港となります。
乗船時間や運賃は乗船する港によって異なりますので、くわしくはこちらをご確認ください。
2021年7月26日に沖縄北部やんばる地区と西表島、奄美大島と徳之島は「世界自然遺産」に登録され、この運航を機に世界遺産をはしごした島旅をできるようになりました。
屋久島と合わせて沖縄と奄美群島への旅行をお考えの方は利用してみてはいかがでしょうか。