一度は見てみたい屋久杉の巨樹、縄文杉までの行き方で最も一般的な登山道、荒川登山口~縄文杉ルートをトレッキングする際に使う荒川登山バス(山岳部保全利用協議会HP)についてまとめました。
あわせて登山バス乗車場所の屋久杉自然館までのアクセスについてもふれています。
屋久島旅行で初めて縄文杉日帰りトレッキングに行かれる方はお目通ししておいていただくと登山当日に手間取らずにすむと思います。
屋久島初心者の方はぜひ参考になさってください。
目次
縄文杉登山で使う荒川登山口は3月1日~11月30日までの期間中はマイカーの乗り入れができません。
例年登山客でにぎわう観光ハイシーズンの期間、3月1日~11月30日まで荒川三叉路~荒川登山口(町道荒川線)の区間は一般車両の乗り入れが終日規制されます。
マイカー・レンタカーやバイク・自転車で荒川登山口まで行くことはできませんので、安房集落にある屋久杉自然館より有料の登山バスへの乗り換え、もしくはタクシーをご利用ください。
縄文杉登山の際に使う登山バスについて
屋久島の登山シーズン3月~11月末まで、縄文杉登山の際は荒川登山口までのアクセスは、登山バスもしくはタクシーを使うことになります。
バスチケットのことや登山バス乗り場のある屋久杉自然館前までの移動方法やバス乗車までの流れをまとめました。
荒川登山バスチケットの購入場所と料金
当日早朝の登山バス乗り場は混雑しますので、チケットの事前購入をおすすめします。
事前購入した際は当日チケットを忘れないように注意してください。
登山バスチケット購入場所
- 観光協会宮之浦案内所(屋久島環境文化村センター内) 9:00~17:00
- 観光協会安房案内所(屋久島町総合センター内) 9:00~18:00
- 観光協会空港前案内所(屋久島空港前) 8:30~18:00
- 屋久島環境文化村センター窓口 9:00~17:00
- 荒川登山バス乗降所(屋久杉自然館前バス停) 4:30~19:00(6:30~10:30は不在)
- 屋久島観光センター(宮之浦) 8:00~19:00
- 森のきらめき(安房) 8:00~19:00
- サマナホテル屋久島(尾之間)
- THE HOTEL YAKUSHIMA(旧シーサイドホテル屋久島)(宮之浦)
- 田代別館(宮之浦)
※ 未使用のバス乗車券は、屋久島観光協会各窓口(空港・安房・宮之浦)、荒川登山バス乗降所(屋久杉自然館前バス停)で返金できます。
登山バス料金
中学生以上:
往復1400円,片道700円→ 往復2000円,片道1000円小学生:
往復700円,片道350円→ 往復1000円,片道500円※2024年3月より料金改定。
荒川登山バスの時刻表
行き (屋久杉自然館前→荒川登山口)
- 5:00発 ⇒ 5:35着
- 5:20発 ⇒ 5:55着 ※6月は運休
- 5:40発 ⇒ 6:15着
- 14:00発 ⇒ 14:35着
帰り(荒川登山口→屋久杉自然館前)
- 6:20発 ⇒ 6:55着
- 15:00発 ⇒ 15:35着
- 16:00発 ⇒ 16:35着
- 16:30発 ⇒ 17:05着 ※6月は運休
- 17:00発 ⇒ 17:35着
- 17:45発 ⇒ 18:20着
※ゴールデンウィークなど、混雑が予想される日は臨時便が運航される場合もあります。
世界自然遺産屋久島山岳部環境保全協力金の納入について
バスチケット購入時に山岳部環境保全協力金の納入をお願いしています。(任意金です。)
登山時に必ず使うトイレの汲みだし費用や登山道整備費用、荒川登山バスにかかわる人件費などに使われるものです。
バスチケット購入時に窓口にて納入のことを尋ねられますので、ご協力いただける方は合わせて納入をお願いいたします。
※日帰り登山の場合 1,000円、山中での宿泊登山の場合 2,000円、対象者 中学生以上
※山岳部環境保全協力金は原則返金できません。ただし、荒川登山バスの運休が原因の場合は、返金窓口で申し出てください。
当日の気象条件によってはバスが運休になることもあります
登山当日に台風や大雨による悪天候が予想される場合、登山バスが運休することがあります。
前日の18:00くらいに運航判断の情報がTwitterで発表されますので、最新情報はこちらをご覧ください。
縄文杉登山当日の荒川登山バス乗車までの流れ(屋久杉自然館前→荒川登山口)
屋久杉自然館前へ向かう
まずは荒川登山バス乗り場がある安房地区の屋久杉自然館へ向かいます。
車で宮之浦集落より約30分、空港近辺より約20分、尾之間集落より約20分ほどかかります。
早朝の路線バスも運行していますので、レンタカーを使わない方はご利用くだごさい。
屋久島空港方面からの場合は、モスバーガーちかくの安房大橋を渡って800mほど、そのまま坂道を直進した先にある点滅信号を右折。上部のおおきな青い案内看板が目印です。
尾之間方面からの場合は、安房集落に差し掛かる本坊酒造ちかくの最初の信号を左折してください。
信号を曲がったら山手へ向けて2,5㎞ほど道なりに進んでいきます。案内板も少なく、暗くてわかりにくいですがそのまま直進してください。
これまた暗くてわかりにくいですが、駐車場50m手前の道路左側に看板が見えたらあと少しです。
道路左手に屋久杉自然館駐車場があります。
写真正面の第一駐車場がいっぱいの場合は、向かって左手に第二駐車場もあります。
駐車したら写真正面に見える明かりのある屋根へ進んでください。
荒川登山バスの乗り場、屋久杉自然館前に到着です。
着いたら登山バス乗車の手続きをとっていきます。
窓口でバスチケットを購入する
バスチケットを購入していない場合は、まずは向かって左側の窓口でバスチケットを購入します。
事前購入している場合は、そのまま赤いジャケットの係員に声をかけてください。
朝のバス乗り場は込み合いますので、登山前日に時間があったら事前購入をお勧めします。
購入した荒川バスチケット。
協力金の領収書(緑色の部分)と一緒になっていますが、実際に使うのは右側の赤い部分です。
バスチケットと座席券を交換して列に並ぶ
窓口でバスチケットを購入したら座席券と交換します。
赤いジャケットを着た係員に声をかけてください。
往復チケットを購入した場合、復路のバスチケットは帰りに使います。再発行はできないので、なくさないように気を付けてください。
交換後は奥に進み、係員の指示に従って順番に並びます。
座席券に書いてある乗車時間と券の色を確認してください。
乗車時間によって色分けされています。
予約と座席指定はできません。
バスは一便あたり40人程度で運行しています。混雑で満員になった場合は次の便に振り分けられ、状況によって臨時便がでる場合もあります。
その時の状況によって運行が変わりますので、その都度係員の指示に従ってください。
座席券はバス乗車時に回収するのでなくさないように。
写真左側の列より順番に並びます。
仕切りがあるので左の列から順番に並んでいってください。
トイレ等で列から離れる場合は荷物を置いて場所取りしていきます。
屋久杉自然館前バス乗り場のトイレは、チケット購入窓口の左側にあります。
※縄文杉登山など、屋久島での登山中のトイレのことはこちらに詳しくまとめてあります。
屋久島の山岳トイレの場所と携帯トイレの使い方
バスに乗車して荒川登山口ヘ
乗車時間の5分ほど前にバスが到着します。
トイレ等で列を離れる場合は乗車10分前には列に戻ってください。
列に並んだ順番でバスに乗車していきます。
乗り込む際に座席券を回収します。バス運転手の左側に座席券回収箱がありますので入れてから座席ヘ進んでください。
バスに乗り込むと縄文杉登山に関してのルール・マナーの放送が流れますのでお聞きください。
およそ35分で荒川登山口に到着です。
バスを降りると建物が3つ並んでいて、左手から女性用トイレ、休憩所、男性用トイレとなっています。
下山後の登山バス乗車までの流れ(荒川登山口→屋久杉自然館前)
荒川登山口下山後の流れも往路と基本的に同じです。
バスチケットと座席券を交換して乗車します。
荒川登山口に到着したら、まずは赤いジャケットを着た係員へ声をかけてください。
バスチケットと座席券を交換します。
縦走登山などでバスチケットを持っていない場合も係員の方から購入してください。
交換後に係員の指示に従って乗車順に並んでください。
座席券の乗車時間と色を確認してください。乗車時間で色分けされています。
往路と同じく乗車人数に限りがあります。
定員オーバーの場合は次の便に振り分けられることもありますので注意してください。
休憩所建物右側のバス停より順番に乗車していきます。
乗車時に座席券を回収するので準備をお願いします。
バス入口左手に回収箱がありますので、座席券を入れて座席へ進んでください。
出発後およそ35分で屋久杉自然館前バス停に到着です。
規制期間中でも荒川登山口までタクシーの乗り入れが可能です。
荒川登山口までの移動でタクシーを使うことができますが、利用の際は事前予約が必要です。
登山当日、流しのタクシーや屋久杉自然館と荒川登山口バス乗り場に待機しているタクシーはありません。
また登山前日の夕方に予約しようとしてもタクシー会社が早朝対応できないことが多いです。
利用が決まった段階で早めに予約することをお勧めします。
- 屋久島交通タクシー 0997‐42‐0611
- まつばんだ交通タクシー 0997‐46‐5000
- 安房タクシー 0997‐46‐2311
12月1日~2月末は荒川登山口までマイカーの乗り入れができます。
屋久島での観光ハイシーズンが落ち着く12月1日~2月末までの期間は、荒川登山口までの車両乗り入れ規制が解除となり、自家用車で荒川登山口まで行くことができます。
荒川登山口付近の駐車場は駐車できる台数に限りがあるので、埋まってしまった場合は付近の道路の広い場所に路上駐車します。
また、車両乗り入れができる期間でも路線バスや貸切バスは運行しています。
黄色線が引かれている駐車禁止エリアや道路が狭くなっている路肩では駐車を控えてください。
緊急車両やバスが通行、すれ違いができません。
荒川三叉路(ヤクスギランド方面へ向かう県道屋久島公園安房線と荒川登山口ヘ向かう町道荒川線の分岐点)で標高1000mほどあり、里に比べて7℃くらい気温が低くなります。
気温が下がった冬は道路凍結や積雪の影響で通行止めになることもありますので、気象情報や交通規制の情報を事前にチェックして登山に臨んでください。